デリケートゾーンのかゆみの原因ベスト3 « 皮膚のかゆみメカニズム徹底解剖

デリケートゾーンのかゆみの原因ベスト3


近年
「夏~は股間がか~ゆくなる~♪」
という非常に印象的な歌とともにTVのCMで宣伝されているデリケートゾーン用の塗り薬があります。
一度聞いたら耳から離れないようなこの歌からも分かるように、「デリケートゾーン」とは、かゆくなってもとても人前ではかけない、外陰部周辺を指します。

実はこのデリケートゾーン意外にかゆくなりやすい部位の1つです。
女性のほうがかゆくなりやすいと思われそうですが、冒頭の歌で宣伝されている塗り薬が男性用の塗り薬ということを考えると、近年は男性にも増えてきているものと思われます。

デリケートゾーンがかゆくなる原因は顔や首の場合とは若干異なっています。ベスト3形式で挙げると
1、蒸れ
2、カビによる疾患
3、その他の病気(痔など)
などがあります。

1の「蒸れ」は、デリケートゾーンのかゆみの原因として最も多いものです。
身体がかゆくなる原因も同様ですが、温度や湿度が高い環境は雑菌が繁殖しやすい上、皮膚そのものがふやけた状態となり、炎症を起こしやすくなります。
そして、特に女性のデリケートゾーンは、通気が悪い上に汗や経血、おりものなどで湿度が高くなりやすく、更に下着やナプキン、おりものシートなどの摩擦もあり、非常に上記の条件に当てはまった環境になりやすいのです。
そのため、皮膚の他の部位にも起こるような「かぶれ」の症状が出やすく、近年はナプキンやおりものシートの普及のためか、同様の症状で婦人科を受診する女性が非常に増えているそうです。

2の「カビによる疾患」としてよく知られているのは「カンジダ膣炎」です。
これは、カンジダという真菌、いわゆるカビの一種が増えすぎてデリケートゾーンが夜眠れないほどかゆくなったり、カッテ-ジチーズのようなおりものが出ることもある病気です。
「カビ」と聞くと驚く方も多いでしょうが、このカンジダ菌というのは常在菌であり、普段でも何割かの女性はこのカンジダ菌を持っているのですが、例えば疲れが溜まったり体調を崩したり、抗生物質やステロイド剤などを服用したときなどに常在菌のバランスが崩れ、カンジダ膣炎を発症します。

なおこの病気は「性病」として記載されている本などもあるのですが、子供でも、幼児でもかかることがあり、一般的な「性病」とは区別する必要がある疾患です。

3についてですが、私の小学校高学年~中学生の頃の経験も交えてお話しすると、思いもよらないような意外な病気が原因の場合があります。
特にデリケートゾーンの中でも、肛門周辺にいてもたってもいられないような激しいかゆみが続くときは、痔の初期症状ということも可能性としてあり得ます。
その場合は症状が進行すると、排便時の激痛や出血などの症状が現れてくる場合もあり、外科での診察を受けることが必要となります。

昔は「子供は風の子」などと言われていましたが、子供でも身体、特に下半身を冷やすことが原因で、このような病気になることがあるので、注意が必要です。
私の場合は痔だけでなく、小学生から中学生にかけて膀胱炎にも繰り返しかかりました。
ちなみに、女子中学生が外科で痔の診察を受けるというのは、かなり精神的にこたえます。

さて、以上のデリケートゾーンのかゆみについてをまとめると、次のような図式となります。

1、:蒸れによるもの:かゆみの原因として最も多い。温度や湿度が高い環境により雑菌が繁殖。皮膚そのものもふやけた状態となり炎症を起こしやすくなる。
汗や経血、おりもの、下着やナプキン・おりものシートなどの摩擦も加わり、かゆくなる。

2、カビによる疾患によるもの:常在菌の異常繁殖により起こる「カンジダ膣炎」。
過労や体調不良、抗生物質やステロイド剤などを服用したときなどに常在菌のバランスが崩れて発症。

3、その他の病気が原因のもの:痔の初期症状などによるもの。冷えが原因で発症する場合もある。激しいかゆみを伴う。

場所が場所だけに、デリケートゾーンのかゆみも「早く治したいかゆみ」の1つですよね。
最近は、冒頭の歌でおなじみの薬以外にも色々な薬が発売されています。
しかし、それでもかゆみがなかなかおさまらない、または痛みを伴うような場合は、自己判断せずに婦人科などで診察を受けることをお勧めします。